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日鉄興和不動産(株)を代表企業とする門司築興共同事業体(※)は6日、「旧JR九州本社ビル」(北九州市門司区)を、門司港・関門エリア全体の魅力向上につなげるホテル(客室数全97室)にコンバージョンするプロジェクトの概要を明らかにした。
同物件は、1937年に三井物産門司支店として建設され、2017年には日本遺産に認定された歴史的建造物。JR「門司港」駅徒歩1分に立地。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て、延床面積5,635.45平方メートル。
05年に北九州市が土地・建物を取得したものの、本格的な活用が行なわれていなかった。しかし、門司港エリアは国内外から高い評価を受けている観光地であることを踏まえ、同市はその有効活用により同エリアのさらなる魅力向上を図ることを決定。「旧JR九州本社ビル活用事業」として公募を進め、26年3月には優先交渉権者として同事業体を選出。同年10月7日付で同事業体と、売買代金総額9,306万5,263円(税込み)で、同物件に関する不動産売買契約を締結した。
今回、売買契約締結を踏まえた所有権移転と併せて、同事業体と北九州市が、同物件の活用に関する連携協定を締結。同エリアの課題である滞在時間の拡大と地域への回遊促進を目指し、両社が連携して、宿泊者だけでなく地域住民も日常的に訪れたくなるようなホテルへと再生する。プロジェクトには九州旅客鉄道(株)も協力企業として参画する。
1階には、地域に開いた内部ストリートを設け、門司港の歴史やカルチャーを踏まえたカフェやレストラン、ヴィンテージショップ、レコードショップ、古書店などを配置する計画。2〜6階を客室とし、19〜46平方メートルと幅を持たせた客室面積とすることで、幅広い客層の取り込みを狙う。7階には、宿泊客以外も利用できる、関門海峡を望むビオトープやサウナ、バーを設ける。建物の歴史的価値を継承するため、特徴的な外観や意匠は可能な限り保存・復元を図る。
さらに、旅行者と地域住民が自然に集い交わる機会を創出し、ホテルを起点ににぎわいをまちへと広げていくため、駅前広場を活用した朝市や屋外シネマ、ジャズフェスといったイベントも開催していく。
着工は28年6月、竣工は同年9月の予定。30年1月の開業を目指す。
連携協定締結共同会見で挨拶した、日鉄興和不動産代表取締役副社長の吉澤恵一氏は、「世界から高く評価される観光地でありながら、日帰りが中心となってしまっている門司港エリアに新たな滞在の拠点を作ることで、門司港から関門海峡へ、あるいは小倉、八幡など北九州全体に人の流れとにぎわいを広げていきたい」と抱負を述べた。
※日鉄興和不動産、(株)Staple、(株)松田平田設計、(株)YMFG ZONEプランニング

