
積水ハウス(株)が住宅ストックへの取り組みを強化している。11月14、15日には同社が取り扱う買取再販住宅「エバーループ」の全国展示会「スムストックEXPO」を開催。それに先立って5日には、プレス向けに同社の既存住宅に関する取り組みの説明会と、今回「EXPO」で開するストック住宅の見学会を行なった。「スムストックEXPO」は、同社がかつて施工した住宅をオーナーから買い取り、リフォームした上で再販する戸建住宅を全国で公開するイベント。年に2回、全国規模で開催しており、関東地区では今回、1都3県で7棟のストック住宅を展示する。
同社では、2026年度を初年度とする第7次中期経営計画において、「積水ハウス経済圏の構築・深耕」を柱に位置付けており、新築、維持管理・保証、リフォーム、流通を担うグループ会社が連携し、「住」をとしたワンストップソリューションの提供体制構築を目指している。既存住宅の流通促進は重要テーマの一つであり、建築後の点検・保証・記録の整備やリフォームや一定の性能が保たれた既存の同社住宅の流通、エバーループブランドでの買取再生販売などの体制を強化している。
ポイントは新築時の図面や仕様、建築情報に加え、施工後の状態確認や補修履歴、リフォーム内容と設備更新といった個別の住宅に関するあらゆるデータを、独自の住宅履歴情報の蓄積・更新台帳「いえろぐ」に蓄積。次回の点検内容の確認や、必要な改修提案、流通時の建物状態確認など、「次の判断や説明」に生かしている。
こうした体制整備によって、同社で住宅を建築したオーナーが住宅を売却する際に同社に仲介や買取を依頼を得ることに成功しており、同社住宅のオーナーが住まいを売却する際に同社グループに依頼する「捕捉率」は3割台後半だという。大手住宅メーカーとその傘下の不動産会社で構成する(一社)優良住宅ストック推進協議会が取り組む「スムストック」住宅の累積成約件数のうち、同社のシェアは40.2%となっている。
説明会後の見学会では東京都足立区内の同社買取再販物件を公開。JR常磐緩行線「亀有」駅徒歩7分の住宅街に建つ築26年の鉄骨造3階建て住宅で、敷地面積は69.89平方メートル、延床面積137.08平方メートル、間取りは3LDK+S+SIC。新築したオーナーが一度売却した後のセカンドオーナーから積水ハウス不動産(株)が取得し、積水ハウスリフォーム(株)がリフォーム工事を行なった。
リフォームに関しては、小学生以下の子供がいる30歳代の夫婦をペルソナに設定。浴室と屋上手すり、玄関ドアは既存建物をそのまま使用し、間取り変更などの大幅なリフォームを施した。2階リビングは従前にあった洋室との間仕切りを撤去して大空間リビングとした上で、夫婦が利用するリモートワークスペースを設置。また、屋上の防水・塗装、外装目地の打ち換えなどを行なった。リフォーム費用は2,550万円。
販売価格は1億2,400万円。このうち建物価格は5,500万円、土地価格が6,900万円。
