不動産情報サービスのアットホーム(株)は29日、「AIで間取り図を解析! 新築戸建てのエリア別特徴」の調査結果を発表した。
通常の物件情報の分析に加え、アットホームラボ(株)が提供する、間取り図画像から間取りの特徴を読み取り言語化する「間取図特徴抽出AIモデル」を活用。「不動産情報サイト アットホーム」において消費者向けに2025年1〜12月に登録・公開された東京23区、北海道、福岡県の新築戸建てを対象に、約4,000枚の間取り図解析結果を反映し、それぞれのエリアの気候や生活習慣を踏まえた間取りの傾向をまとめた。
物件の階建て割合を見ると、東京23区は3階建て54.0%、2階建て46.0%と3階建てが主流に。アットホームラボでは、東京23区は他2エリアに比べて土地面積が小さい一方、建物面積には大きな差が見られないことから、居住空間を確保するために3階建てが採用されていると分析している。北海道は3階建て5.9%、2階建て87.7%、平屋6.4%と2階建てが主流。福岡も3階建て3.1%、2階建て88.0%、平屋8.9%と同様だった。同社は、平屋の割合が両エリア共に増加傾向にあることに着目し、「比較的広い土地を確保しやすいことに加え、台風などの自然災害に備えた低層住宅の安心感や、高齢化の進行を背景に階段のないワンフロア住宅への需要の高まりがあると考えられる」とした。
各階の中心位置から見たリビングの配置方位を解析したところ、全エリアで南側(南東・南西含む)が最多となった。しかし、南側配置の割合には地域差があり、北海道は73.5%、福岡県63.3%と6割以上を占めた一方、東京23区は43.7%と半数を下回り、北側(北東・北西含む)の配置は29.5%と約3割に上った。同社は、狭い土地を細かく区画割りすることで住宅が密集し、南側にリビングを配置しにくいことが要因にあるとみている。
さらに、エリアごとの特徴について分析。東京23区は、土地価格の高騰による敷地面積の制約を背景に、3階建て住宅で、リビングを2階あるいは3階に配置した間取りが主流。北海道では、水回りに窓を設けない、バルコニーを設置しないなど暖房効率を意識した間取りが見られた。福岡県では、土地の広さを生かした平屋や、和室のある住宅が多かった。